「感情の共有」指向のコンテンツ共有サイトは、違法性が下がっていくのではないか
拙作ウェブサービスの Kodougu のテストがわりにポジショニングマップを描く機能を作って、動画共有サイトのポジショニングマップを作成しました。Twitter であれこれいじってくださった方々、ありがとうございました。
図は縦軸を「違法性 → 適法性」、横軸を「データの共有 → 感情の共有」としてみました。各ノードの位置撮りは結構適当ですが、何となくそれっぽい位置に配置しました。私は、「感情の共有」指向のコンテンツ共有サイトは、それほど質が高くないコンテンツでも盛り上がれるという性質上適法性が上がり、データ共有に特化すればするほどコンテンツの質が問われるため、公式コンテンツの配信をしない限り適法性は上がっていかないだろうと推測しています。
感情共有型のコンテンツ共有サイトはビジネス面から見ても適法性を上げていくことに価値があるので(訴訟リスクの低減、囲い込んだユーザーによる文化の創造)、図で言えば多くのサイトは右上方向を目指していくのではないかなと考えています。確かに、ユーザー投稿のコンテンツだけでは盛り上がらないところは、今は違法コンテンツに頼っている面もあります。これからは、ユーザーがある程度自由に料理できるネタ(公式コンテンツなど)を提供することで、適法性を上げていくという道筋をつけていくところが増えていくのではないかと思います。
以下、各動画の私の勝手なイメージです。あまり動画共有サイトに詳しくないので、結構勘違いが入っているかもしれません。
- 「@nifty ビデオ共有」と「Yahoo!ビデオキャスト」はクリエイティブコモンズなどのライセンスを入れているので適法指向が強いと判断
- 「Yahoo!ビデオキャスト」と「AmebaVision」はブログと一応連動しているというかブログユーザのストレージという雰囲気なので、感情共有に近いと判断
- 「AmebaVision」は有名人のブログと連動しているイメージが強いので、違法よりも適法コンテンツに力点があると判断
- 「Google Video」「YouTube」はあまりイメージ無しですが、違法動画の削除の反応速度は遅め(な気がする)なので、ニコニコ動画よりは少し違法ポジションに配置
- 「Youku」と「Veoh」は私の中で違法ポジション・・・ですが合ってますかね?
- 「字幕.in」「ニフニフ動画」は共有サイトというと少し違いますが・・・
- 「ニコニコ動画*1」と「Zoome」は感情共有主体のイメージ。どちらもかなりマニアックですが
- 「Zoome」は著作権対策関係の話題をあまり聞かないので適法性を低めに取っています。SNSであることやそのサイトの目指すところを想像すれば、適法指向は強いはずではあります