ブラウザ上でTシャツをデザイン・注文できるウェブサービス「tmix」の開発に参加した
去年の夏くらいから開発に参加していたのですが、ぼちぼち告知しても良いかなーと思える品質になってきたので告知します。ブラウザ上でTシャツをデザイン・注文できるウェブサービス「tmix」についてです。
TシャツのデザインはPowerPointみたいな感じで編集できます。また、人が作ったデザインをコピーしてデザインすることもできるので、それほどデザインが得意でない人でも簡単にTシャツを作れます。tmixでは一枚からオリジナルTシャツを注文できます。
仕組み
ブラウザ上というか、Flash上でデザインを編集して注文すると、デザインデータを印刷データ(EPS形式)に変換して、工場に送ります。工場でインクジェットプリンタを使ってデザインを印刷後、発送します。ざっと一週間くらいで届きます。インクジェットプリンタを使うと、1枚 〜 15枚くらいまでであれば、非常に安価にできます。
ちなみに、tmixそのものはシルクスクリーンという大量生産に適した方式にも対応している(納期は延びますが)ので、100枚(1000枚でも良いですけど)とか大量発注をしたい場合は、お問い合わせください*1。インクジェットと比べて劇的に安くなります。
あと細かい話なのですが、tmixで作れるシャツの品質についてです。ベースになるTシャツは原宿とかにあるセレクトショップなどでも利用されている商品を利用し、印刷も同レベルの品質です。ちょっと洗ったくらいではそうそう劣化しません。また、デザイン上で胸元にワンポイントがある場合、自分でデザインすると変な位置にずれそうで恐いのですが、印刷時にかっこいい位置にワンポイントが来るように微調整も行います。素人の手作りではそうそうできないプロの仕事です。
Tシャツへのデザインのプリントをお願いしている業者さんはタップさんではないのですが、Tシャツを作る過程は、タップさんのTシャツ作成動画がわかりやすいので、そちらをご覧ください。「また御社か」って感じで面白いです。わりばしおんな、第七感染者。懐かしいww
背景
元々、音楽業界などではライブやコンテンツの売り上げだけではなかなか成り立っていけず、Tシャツなどのグッズ販売で売り上げを補っているという話があります。今のところ、ネット上に限らずデータのみを流通させて十分な売り上げを得られるビジネスモデルはないので、今でも一番現実的な回収方法は現物とコンテンツを組み合わせることだったりします。
メジャーもしくはそれに近いアーティストのグッズなら、大量生産大量販売でtmixの出る幕はあまりないと思います*2。しかし、最近、UGCやら同人やらなんやらでコンテンツを発信する人の裾野も広がっているわけです。また、クリエイターとユーザーとの境目も無くなってきていて、コンテンツはクリエイターとユーザーが一緒になって育てるものになってきました。
tmixは、あまり規模の大きくないクリエイターが、自前でビジネスモデルを構築しきれないときに、ユーザーがそれを補う仕組みに活用できないかと考えています。
で、システム的には、内部的には既に素材の提供者やデザインの提供者に対して*3、どれくらいの利益還元ができるのか計算する仕組みを作ってあるのですが、まだ一般公開できるほどには、品質が向上していません。当面は、tmixの運営側でウェブサービスやコンテンツホルダーと直接やり取りしながら、品質が上がってきたら一般の人にも使ってもらおうかと考えています。
# 人柱になってくれる・・・興味のあるアーティスト、クリエータの方は直接声をかけてください。私宛でもサービスのお問い合わせページからでもOKです。
応用方法
応用方法はさまざまですが、なんかのイベントやオフ会で使うのも良いかもしれません。たとえば、ニコニコ動画プレミアム推進ユーザーアピールのTシャツを着てニコニコ大会議に突撃するとか。100人位で行けば劇的な効果があるかも。
オープンソースの応援とかにも良いですね。
その他、結婚式の引き出物だとか、会社ロゴ入りグッズ、ジョークネタなどなど。まぁ、派生創作支援云々を差し置いてもいろいろできますね。
今後の予定
以下のような話し合いがもたれています。ただまぁ、予定は未定なんですけどね。
- UGC系サービスとの連携
- 他製品への対応
「UGC系サービスとの連携」ということで、イラストサイトと連携してイラストからTシャツになったりしたら楽しいですよね。××ジェネレータとの連携も楽しそうです。
「他製品への対応」ということで、キーホルダーだろうがタンブラーだろうがマグカップだろうが痛車だろうがなんでもいけるシステムなのですが、音楽業界ではTシャツが一番売れるらしいということで、今はTシャツのみの対応になっています。要望に応じて対応製品を増やしていくことになるのでしょう。(ゲーム・アニメなどのいわゆるオタク系だと、Tシャツはそれほど売れないらしいですしね。)