VOCALOID と VOCALOIDライブラリは別のもの
以下の記事にて、ちょっと気になる記述があったので、コメントしておきます。
わかって書いていると思いますが、VOCALOID と VOCALOID ライブラリは別のものです。意図的に混同しているとすればそれはそれで記事の書き手として問題の気もしますが。
初音ミクはライブラリの方です。ライブラリはどうしても人の声をベースにしなくてはならないため、声優のイメージを守る必要があります。この条項がないと、自分の声がどういう目的で使われるか怖くて声を当てられない声優さんも出てくるんじゃないかと思います。
法的な根拠もあります。人の声をベースにするわけですから、人格権(著作者人格権じゃないです)が根拠になります。クリプトンが権利を主張しているわけではなく、声優さんの権利を守っているのです。(使用許諾に書くまでもなく基本的に持っている権利ですが、権利は主張しておく方がいいでしょう。)
以下のサイトに VOCALOID および VOCALOID ライブラリの使用許諾が転載されているので、ご参照ください。(この転載は法的にダークな気がしますが。)
初音ミクは営利利用も制限していた(全面的にではない)ように思いますが、そちらの方の法的根拠はわかりません。映像作品などで、特定のキャラクタが歌っているように見せるのも NG です。ライブラリを声優さんの著作物とみなして、著作権で縛りをかけているのかもしれませんが、この辺の法的根拠を知りたいところです。使用許諾で承諾している以上、契約としては実効力があるのかもしれませんが、この辺はちょっと微妙でよくわかりません。
あと一つ、使用許諾に免責事項を入れることは、商習慣上非難に値しないように感じます。。。