ちょっとした配慮をすれば問題にならなかったのかな?
いいめもダイエットは、岡田斗司夫氏が紹介したレコーディングダイエットを実装したサービスだそうですが、岡田氏のクレームにより、サービス停止になったそうです。
「いいめもダイエット」が10月17日にサービスを停止する。いいめもプロジェクトが開発ブログで明らかにした。書籍「いつまでもデブと思うなよ」の著者である岡田斗司夫氏が、いいめもダイエットに対して「著作の核心と同一ですので、著作権の侵害に当たる可能性が極めて高いと思います」と主張したためだ。
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0710/16/news008.html
著作権侵害にはあたらないということは方々で書かれているのでここではふれません。これもまた方々で指摘されていますが、この問題の本質は岡田氏の名前と著書をサービスのプレスリリースなどで無許可で使ったことなのでしょう。そうなると肖像権とかそういう問題に近いのかもしれません。
たしかに、岡田氏の独創というわけでもないダイエット方式(レコーディングダイエットという名称は岡田氏)なのに、サービスの宣伝文句に岡田氏の名前を使うのは、「岡田斗司夫もおすすめのサービス」みたいな誤解を与える可能性があり、あまりよろしくありません。また、「本サービスについて岡田氏に質問することはおやめください」的な配慮がないことも問題です。
※ こういう根拠のないクレームを受けてサービス停止を決めてしまうことも問題かもしれませんが、非営利なのでやむを得ないでしょう。
いいめもプロジェクト第1弾のサービス「いいめも おこづかい帳」をリリースした際、ユーザーから岡田斗司夫氏が著書『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書、2007 年)で提唱している「自分の食事をすべて記録する」レコーディングダイエットに使いたいというご要望を多数いただき、その声を元に開発しました。
http://www.ememo.jp/press/2007093001ememo.pdf
上記は、いいめもダイエット発表のプレスリリースです。問題になっているのは、上記のプレスリリースのような記述でしょう。
「これは××という本で紹介されている○○を実装したサービスです」と書くことは構わないと思いますが、以下のような配慮が必要なのかもしれません。私も気をつけよう・・・。
- 本の著者とそのサービスが関係ないことを明記する
- そのサービスに関する質問を本の著者にしないように明記する
- そのサービスの内容と本の内容が一致していることを保証するものではないことを明記する
- 可能ならプレスリリースなどの内容の許可を取る
でもまぁ、非営利なのですから、あまり目くじら立ててほしくないですけどね。こうした配慮だってそれなりに負担ですから。