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ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

軍師二人

司馬遼太郎の短編小説集です。表題の軍師二人は「後藤又兵衛」と「真田幸村」を取り扱った小説です。この二人の名前を聞くと、悲劇の名将という言葉が浮かんでくる人も多いかと思います。私はこの二人の名前を聞くと爽やかな気分になることができます。・・・が、司馬遼太郎はこの二人の物語をやや皮肉っぽく描いています。

新装版 軍師二人 (講談社文庫)

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両雄並び立たずという言葉がありますが、「どちらに統率権をあたえ、どちらの作戦を用いても、東軍を潰滅させることは不可能ではあるまい。(引用)」とまで言われながらも、両者は大阪夏の陣における作戦立案で対立します。両者の議論の決着がつかなかったため、大野治長は両者の折衷案を作成し、「一揆百姓でも考えぬような愚にもつかぬ素人案におちてしまった(引用)」。東西の戦力は隔絶し、作戦も無きに等しい絶望的な状況下で、「百世に一人、出るか出ぬかの軍略家(引用)」である二人の軍師はどのような行動を取るのか。

そのほかの短編も司馬遼太郎らしいアイロニーに満ちた内容になっています。司馬遼太郎の作品としてはそれほどメジャーではありませんが、こういう作品も面白いですね。

そういえば、軍師二人で私が一番最初に思い浮かべたのは、竹中半兵衛黒田官兵衛です。なんでだろ。