ブラウザ上でゲームを作成して共有できるサービス「Rmake」を開始した
ここ半年ほど開発してきたシステムがそれなりに形になってきたので紹介します。ブラウザ上でゲームを作成するサービス「Rmake」です。
Rmakeって?
Rmakeは、ブラウザ上でゲームを作成して共有するサービスです。今は、2DアクションRPGを作ることができます。どんな感じのゲームが作れるかは、以下を見て下さい。ブラウザ上で動作するので、以下のようにブログにも貼ることができます。(もっとも、今はブログに貼る機能は公開していません。あしからず)
基本マウスで操作します。移動は移動先をマウスでクリックしてください(カーソルキーでも移動可能。)。攻撃/決定/話す/調べるはzキー、武器の切り替えはxキー、メニューの表示はcキーです。ただし、マウスのみで操作可能です。
エディタのスクリーンショットは以下のような感じです。ブラウザ上のエディタで完結してゲームを作ることができます。
作って公開したゲームは、誰でも遊ぶことができます。(この辺が共有サイト。)
もっと知りたい人は、以下を見てください。
興味を持ってくださった方は、どんどん使ってみてください。
現在の状況と、Rmakeの今後
私は現在の状態を「公開アルファ」と位置づけています。「そんな言葉あるのか!?」という話はありますが、「公開アルファ」という状態を私は以下のように考えています。
- やりたいことはそれなりにできる
- サービスとして継続して提供し続けるつもりである
- ユーザビリティが高くなく、完成度が低い
- これからも大幅な変更が入りうる
現時点でのRmakeでも一応ゲームを作れますが、「ゲームエディタのユーザビリティが不十分」「ゲームエンジンやサイト部分も洗練されていない」「画像/音楽素材がゲームを作れるほど揃っていない」などの難しい問題が山積みです。
これらを改善するために、当面は以下の方針で開発を進めます。
- サイト/ゲームエディタのユーザビリティを改善する
- 画像/音楽素材を充実させる
- ドット絵エディタ、ノベルゲーム開発機能など需要の多そうな機能を実装する
長期的には、SLG、ADV、すごろく系など2Dでできるゲーム作成はだいたい網羅してしまおうとか考えていますが、それとは別にMMOというわけにはいきませんが、数人から数十人がプレーできるオンラインゲームを作れるようにすることも検討しています。ウェブ上という利点を活かして、楽しいサイトにしていきたいと考えています。
Rmakeのメリットとデメリット
私は、ブラウザで動くRmakeのメリットとデメリットについて、以下のように考えています。
- ブラウザだけで全ての作業が行える(今のところ絵を描いたり作曲したりはできませんが)
- 他のユーザーと素材やゲームデータの共有が行いやすい(Rmakeでは、他の人が作ったゲームデータや素材を再利用することができます)
- 公開に手間がかからない
以下のような弱みもあります。
- Windowsネイティブに比べると、作れるゲームの品質(画面効果の凄さなど)はどうしても低くなる
- CDなどで配布はできない(これは、技術的には何とかできます)
Rmakeの場合、デメリットを懸想と努力するより、メリットを伸ばすように育てていきたいものです。
Rmakeの開発体制
Rmakeの開発体制は、私(id:akasata)がプロジェクト管理、ウェブサイト/エディタの開発をやって、ゲームエンジンをid:Dycoonが開発するというやり方になっています。お互いの作業がクロスする場合もあるので、明確に区切れているわけではありませんが・・・。
で、アドバイザ的な感じでクジラ飛行机さん(id:kujirahand)に入ってもらってます。近いうちに、クジラ飛行机さんのコードも入ってくると思いますが。
音楽が聴けるTシャツ企画「ピアプロダクションTシャツ」・・・ピアプロとtmixのコラボ企画が始まった
ピアプロとtmixのコラボ企画が始まりました。ピアプロ上で投稿された絵がTシャツになる!・・・というだけの企画ではなくて、TシャツにQRコードを埋め込んで、携帯電話を使ってアクセスすると音楽を聴くことができる・・・つまり、音楽が聴けるTシャツを作ってしまおうという企画です。
企画の詳細を紹介すると、(1) Tシャツのデザインとなる絵、(2) 音楽、(3) Tシャツに掲載するキャッチコピーをコンテスト形式で募集します。募集期間は6月3日(水)〜6月22日(月)17:00。ピアプロに画像や音楽を投稿して「ピアT」というタグを振ってロックする*1と応募完了です。
選考期間を経て、7月くらいにはtmix上に採用作品が並ぶことになるのかな。楽しみです。
tmixでは、ピアプロさんとの企画の他にも池田綾子さん(電脳コイルの主題歌の人)の企画のように、コンテンツホルダーやアーティストの方と連携して、ユーザーが自由にデザイン/カスタマイズできるオフィシャルグッズの販売を始めています。また、近いうちに某お絵かきサイトさんとの連携も始まる予定です。
このような企画はウェブ外も含めれば昔から全くなかった話ではないのですが、技術の進歩により特別な道具、手間、費用をかけることなく気軽に行えるようになってきました。
オフィシャルコンテンツをユーザーがいじることによってコンテンツホルダーにとって不利益はないかとか、ウェブにおける嫌儲だとか、いろいろ障壁はあると思いますが、こういう企画で徐々にならしながらウェブ上の派生創作に対する見方が変わっていくと良いなぁ・・・などと感じました。
*1:タグロックが応募の条件になっているというのはなかなか興味深い使い方ですね。タグロックは応募者にしかできませんから、本人の意思表示にもなるということでしょう。
お布施をしてみた
昨日、tmix開発がらみでspice lifeさんに行って、「早速、はてなブックマークプラスに入ってみた」・・・という話をしたところ、「お布施ですか?」と言われました。もちろん、「そうです(まだ無料期間だけど)」と答えました。
お布施なんてDelphi買ってたころ以来だなー。後ではてなブックマークプラスの機能を調べ・・・ない。
短期的な視点に立てば、中古本の流通から作者に対する利益還元は必要ない・・・が
中古の本やDVDなどを扱っているアーカムさんが、古本の利益の一部を作家に還元する仕組みを作ろうとされているようです。面白い試みではありますが、反面疑問も感じるので、思いついたことをつらつらと書いてみます。古本関係って、私のように(本の寿命が短い)IT系専門書しか書かない人間にとってはそれほど深刻な問題でもないのですが・・・。
- アーカムしゃちょう日記: アーカムでできること。
- アーカムの意欲的な取り組みに、作家さんはコメントしてほしいし、ぜひコンタクトを取って欲しい。 - 万来堂日記2nd
- mohno : 著作権者に利益を還元すること
- アーカムしゃちょう日記: 著作権者に利益を還元すること〜みなさんの意見、ブロガー編〜
販売額の1%程度と言うことでmohno氏が、作家に200万円還元するためには、コミックス1冊200円として、売上げ2億、100万部の販売が必要という試算をされています。個人的には金額の多寡はさほど重要じゃない*1とは思うのですが、こういう試算を見ると実効性についても疑問が持たれるところです。
ユーザからの還元については、投げ銭方式を採用するという考えもあるようですが、実際にpixivなどで投げ銭をしていると(試しにと言うことで88ユーザーに対して投げ銭を行ってみました)、私のようなROMは、正直相当意識していないと投げ銭し忘れちゃったりします。少なくとも利益還元の仕組みとしてはあまり筋の良い手法ではないでしょう。
投げ銭にするくらいなら、アーカムさんで得られたポイントを、新刊扱っている店でニコニ広告の要領(XXXポイントで平積みになって、YYYポイントなら紹介用の立て札が立つとか)で盛り上げられるとかそういう仕組みに利用できるようにするという手もあります。地元の本屋に立ち寄って自分の本が平積みになっているのを発見すると、かなりうれしいですからね。
そもそも、多くの人が指摘しているとおり、法律的にも道義的にも古本の売買をしたからといって作家に利益還元する必要はないわけです。おかしげな人たちが割り込んできて、利益還元しなくてはならないから法律改正とか変な方向に進まないと良いのですが。。。
長期的には役立てる方法はあるはず
とはいえ、この取り組みを評価していないのかというと、そうでもありません。
私は、将来的にはユーザーに対してコンテンツを利用する権利を売るようになると考えています。PCで電子書籍を買ったら携帯電話でも電子ブックリーダーでも読めるというような感じです。悩ましいのは、紙の本はそうそうなくならないと思われることです。と言うか、出版の中でかなり大きな割合を占め続けるのではないだろうか。
利便性を考えれば、本を購入するとコンテンツを利用できる権利(とデータをダウンロードする権利)もついてくるとありがたいのですが、データをダウンロードして複製した後に古本として売るような場合どうするかという問題が残ります。
(この種の問題は本よりもDVDやCDの方が深刻だと思いますが。。。)
アーカムさんのような取り組みによって古本の流通がある程度把握できるようになって、1%では話になりませんが相応の利益還元がされるのなら、古本であるかどうかに関わらず本を買ったことがある人にはコンテンツを利用する権利を持てますというような話でもOKなんじゃなかろうかとも思うわけです。コンテンツ税みたいな話になりますけど。
実際にコンテンツを利用する権利を売るようになるかどうかはともかく、アーカムさんの取り組みは進め方によっては後々効いてくるんじゃないかとか思ったりするわけです。その意味ではがんばって欲しいと考えています。
*1:といっても、”寸志”というものはもらえる金額の割に処理が面倒くさいという理由で受け取りたがらない人もいて、代わりに飲みに連れて行っておごって済ませるなんてこともあったりはするのですが。。。
コピトレの月例報告(15)
毎月恒例の作品間の関係を追跡するシステム - コピトレの開発の月例報告です。ぼちぼちと開発は継続中なので、その成果を紹介します。
※ コピトレとは、ユーザー生成型のコンテンツの一次創作物(=「元ネタ」)の情報を補足するサービスです。二次創作や既存コンテンツの二次利用の多いユーザー生成型のコンテンツの元ネタ情報を辿りやすくすることで、一次創作物の作者に利益還元しつつ、コンテンツをより深く楽しめるようにすることを目指しています。
実施した機能拡張
今月はタグ周りの機能の修正と細かなバグ修正を行っていました。
- タグ関係のバッチが動作しなくなっていたので、その修正を行った
- タグの表示ページに作者タブを設けた
- 非ログイン時にタグ分けした作者一覧にアクセスできない問題を修正した
今後の予定
当面は表向きの作業としては、バグ修正や細かな修正が中心になると思います。来月あたりには別システムへの繋ぎ込みなども実装する予定ですが、コピトレを使っている人には特に影響はないかも・・・。
今月の一言
5/1にニコニコカフェに行ってきました。
面白いなと思ったのがtwitterの活用方法です。「○○なう」とつぶやくと「××さんが○○にいるのか、じゃあそこに行ってみようか」というような緩い待ち合わせというかそういうことに使われているようです。twitterは携帯電話でも十分使えるし、普及すれば、秋葉原とか渋谷とかこういうのが好きそうな人が集まる場所ではかなり使えそうですね。
ニコニコ動画好きが集まるニコニコカフェに行ってきた
先週の金曜日(5/1)に、ニコニコ動画好きが集まるニコニコカフェというイベントがあったので、行ってきました。主催はなかめ・ぐろ (nakameP)さん。
ニコニコカフェは、カフェ(トリオンプという秋葉原のカフェ)を1日借り切って、ニコニコ動画とtwitterが好きな人が集まって適当に親睦を深めるイベントです。20:00 〜 21:00まではポーリータイム(パーティタイム、ポーリーと呼ぶ理由は、多分パーティの発音がそう聞こえるからではないかと想像)となっていて、食事+生演奏を楽しむことができました。
イベントについて詳しく知りたい方は以下のブログを参照してください。
あと関連記事。
以下の記事は今のところ関係ありませんww。
とりあえずアウェー
twitter系オフにもニコニコ動画系オフにも行かない私としては、顔を知っている人が1人もいない(厳密にはそんなこともないですが)ので、ガクガクブルブルしながらの参加になりました。それも、ポーリータイムからの参加にするつもりが、18時くらいに行けるようになったので、カフェ営業時間から行くことに。我ながら無謀。
最初のうちはぽつねんとしていましたが、気がついたらtwitterのフォロワーも増えているし、名刺も無くなっていました。全く活発に動かなかったので、話しかけてくれた人がそれなりにいたと思われます。ありがとうございました。
でも、実は今となっては誰が誰なのかほとんどわからなくなってます(> <)。私自身、他の人と間違えられたりしてたし。もしかすると、21:00以降かなり混雑していたことと関係があるかもしれません。一応、普段勉強会などで使っている名札を下げていたのですが、もっと目立つものが必要だったかも・・・と、個人的に反省。
そういえば、私はこの界隈ではコピトレ*1の人として認識されているようですが、実践バグ管理の人間としても認識している人がいて驚きました。よく見てるなぁ・・・。
イベントの様子
カフェ時間はお茶しながらおしゃべりタイム。ポーリータイムは生演奏や動画を流しながら・・・やはりおしゃべりタイム。そのあとは・・・立ちながらやはりおしゃべりタイム。あまり構えて参加する必要がないイベントというのはありがたいところです。
キャパ20人のところを、最終的には40人以上いたと思うので、相当カオスなことになっていました。何が問題って、会場の広さが一番問題かも・・・。
Tシャツを買ってみた
会場では、ニコニコカフェ特製・・・というか、twitter好きな人向けのオリジナルTシャツの販売も行われていました。シルクスクリーンかなにかなのかな。水色に白の文字、Tシャツの手触りも悪くなく、当日1800円、事前予約で1500円なので良心的。
原価はほげほげとのことで、売れた枚数によっては多少黒字化にも貢献するのではと思ったのですが、XLとかかなりあまっていたようなので、赤字になっていないと良いのですが・・・。
tmix*2の開発者をやっている人間としては、こういうイベントで作られるオリジナルグッズ的なものには興味津々。何かお手伝いできたら良かった・・・。
詳細は以下。
御礼
反省会のニコ生(+Ust)まで含めて楽しませていただきました。なかめ・ぐろさんをはじめ、運営のみなさま、ありがとうございました&お疲れさまでした。m(_~_)m
tmixにて、3000円相当のTシャツが抽選で当たる「はてなキャラクターでTシャツをデザインしてみよう!スタート記念キャンペーン」が始まった
以前この日記でも紹介したのですが、tmixにて、「はてなキャラクターでTシャツをデザインしてみよう!」という企画が行われています。この企画の開始記念(?)として、以下のページをはてブすると、抽選で5人にTシャツがあたるキャンペーンが始まりました。
どうもこの企画は、「Firefoxノベルティセット欲しい!」キャンペーンをパクって参考にして立てたものみたいですね。実際、3000円相当のTシャツがあたるわけですし、お得といえばお得なキャンペーンですね。
# 私もブックマークしたんだけど、中の人はあたらないので残念。。。
それにしてもこの企画、個人的にはしなもん独走かと思ったんだけど、意外とそうでもないなぁ。。。