コピトレ公開から一ヶ月がたった
コピトレの公開日が 2/11 の深夜(2/12 早朝)なので、公開から一ヶ月が経過したようです。登録されている作品数は 1400、編集履歴は 4000 弱といった感じです。ニコニコ動画からタグをインポートするようになった結果、タグの登録数が 3000 を超えています。
公開当初と比較すると編集ペースが落ちてきてはいますが、開発途上のシステムであることを考えると相当使っていただいているなと言う印象を持っています。
この一ヶ月間、いったい何をしていたのかざっくりと紹介します。
実施した機能拡張
私の考えるコピトレで登録できるべき情報というものがあります。作品情報、作品間の関係情報、作者情報、作者と作品の関係、ライセンス情報、作品などを分類するタグなどです。コピトレリリース当初は、作品情報、作品間の関係情報、作者情報、作者と作品の関係が不完全な形で提供されていただけでした。
この一ヶ月は、欲しいと思われるだいたいの情報を登録できるようにして、加えてユーザビリティの改善に着手しました。その他、小さなものを含めると 100 弱の機能拡張とバグフィックスを行いました。
二次創作のルールの調査を開始
コピトレ開発者の私としては、元ネタとなる作品は個別に契約する必要のないライセンスを採用していてくれると、ライセンス情報を記述するだけですむので楽なのですが、実際にはそうした作品はほとんどありません。二次創作に関するガイドラインを提供している著名な作品について、そのガイドラインを調査し、要約と元情報へのリンクを以下に記述しました。
こうしたガイドラインは明示的な許諾にはならないでしょうが、ガイドラインに従うことでトラブルになるケースを相当減らすことができるのではないかと期待はできます。他にも上記に作品と同様のスタンスを持った作品はあると思うので、調査が完了次第、書き起こしたいと思います。(たとえば、TYPE-MOON のガイドラインは東方と似たスタンスですね。)
ライセンス情報の登録開始
ライセンス情報の登録を開始しました。今のところ、こうしたライセンスを適用した作品数がそれほど多くなく、ニコニコ動画などのコンテンツ共有サイトで多くの作品の元ネタとなるようなケースがあまりありません。このため、情報登録と言ってもライセンスを列挙しているだけです。
こうした情報がどれくらい役立てられるかわからないところもありますが、これからクリエイティブコモンズのようなライセンスを適用する人は増えていくでしょうから、様子を見ながら活用方法を検討したいと考えています。
コピトレユーザの活動
私はすべての更新に目を配っているわけではないので、見落としているものもあるかもしれません。まずはニコニコ動画に動画を挙げる人がコピトレに元ネタ情報を記述することを試してくださったようです。クリエイティブコモンズのコンテンツを組み合わせた動画のようです。
まだまだコピトレの適用は「お試し」という感じですし、ユーザの観点からはニコニコ動画にコピトレへの URL が張られていてもいまいち使いやすいとはいえません。
また、クリエイティブコモンズを適用する作家の方が自ら登録された(と思われる)ケースも出てきたようです。以下のケースです。
自分でもニコニコ動画に動画をうpしてみた
動画のうp主の気持ちをわかるために、試しに自分でも動画をうpして情報ページを作成してみました。
- 平凡なエンジニアがピアノを弾いてみた - ひぐらし原作厨のための「Iru」 - 作品情報 - コピトレ
- ひぐらし原作厨のための「Confession」 - 作品情報 - コピトレ
- ひぐらし原作厨のための「ふたり。ひとり。」 - 作品情報 - コピトレ
いわゆる「演奏してみました」系動画なのですが、楽譜を利用しているのですが、それをどのように記述するかで迷っています。楽譜は、楽譜を作成された方のサイトに置かれているのですが、個別の曲の URL があるわけではないので、コピトレのように作品ごとに URL を要求するシステムではいまいち使い勝手が良くないのです。
今改善策を考えていますが、やはりやってみてわかることというのはありますね。