平凡なエンジニアの独り言 はてなブログ出張所

ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

16歳のフリーランスが主催するおしゃべりイベントに行ってきた

本家ブログに書こうかと思ったけど、技術ネタじゃないのでこちらに書きます。16歳と会ってきた。 - Attribute=51を読んで「行きたいなー」と思っていたイベント(第二回 真剣ネット世代しゃべり場)に行ってきました。先週の土曜(2008/5/17)、場所は新宿です。

以下、参加された方のレポートです。

ちょっと席が遠かったり私が先に帰ってしまったり私が向かいの人と話し込んでしまったりで、肝心の主催者の櫻井さんとあまり話せなかったのが残念です。またの機会があればぜひもっとお話ししましょう。

レポートそのものは参加者の方々のレポートを読んでいただけばよいでしょう。以下、レポートにもならない駄文。

PC のウェブサイトは儲からない

広告主体にした小さく始めるウェブサイトがいかにシンドイかという話題で終始してしまったので、将来への希望を削ぐ結果になってしまっていたらごめんなさい。(インターネットは儲からない - 16歳フリーランス活動日誌も関係したネタなのかな?)

広告主体にしてしまうと、結局は広告代理店(アフィリエイトなら Amazon とか)がお金をくれる「直接のお客様」になってしまうので、ユーザー本位のサービスを構築できない*1という話がでました。本来サービス業は一番儲かるはずなのに、広告ビジネスのように限定したお金しか動かさないビジネスの上にサービスを構築してしまうと「本来動くはずのお金も動かなくなる」という話も出ました。

いずれにしても、広告やアフィリエイトを収益の柱にしていると大して儲けられない上に良いサービスを開発することもできませんよという話ですね。

ただ、向かいに座っていた人とは「ニーズがあって」「お金を払う障壁が低い」なら、一般的に「そんなものにはお金を払うはずがない」といわれているものでもお金は払われるのではないかという話をしていました*2。ウェブそのものの将来が暗いというわけではないのです。

携帯サイトは使いにくいけどお金が儲かっているのはなぜ?

携帯が儲かるのは「お金を払う障壁が低いから」という話をしていました。

そういえば、櫻井さんが「携帯は使いにくいから嫌だ」と発言されていたのは意外の感もありました。調査する必要がありますが、携帯の使い勝手に不満を持ちつつもっとリッチな環境を望んでいる人が多いのなら、お金を取り扱う機構を改善することで PC 上のウェブサイトの収益性が改善されていくことはあるかもしれません。

まぁ、デバイスは PC ではなくゲーム機やインターネットと統合されたテレビかもしれませんが。。。

はてなとサイボウズラボが悪いってわけじゃないんだよ

はてなとサイボウズラボが日本のネットを駄目にした!?
なんて話も。話の内容はうろ覚えなので書けないのですが、皆さん(僕を含む)話を聞いた後に「なるほど」や「うーん」と言っていたので、説得力のある話だったことは覚えています。すみません。

http://blog.sakuraiharuki.com/2008/05/20/syaberiba-4/

はてなとサイボウズラボを敵に回さないように(笑)。話に上がっていたのはどちらかというと、日本全体の問題です。本来ならば、「はてなやサイボウズラボのような企業が 20 〜 30 社あって、その中に突出した 1 〜 2 社があって、技術者はそこを目標にするというような形になっているべき」なのですが、「現在の日本ではそうなっていない」のが問題という話でした。

あ、一応補足しておきますが、これを言ったのは私ではありません。はてなとサイボウズラボはすばらしい会社ですよ、はい。

イベントに参加しての感想

危うく最年長は免れたようですが、若い世代の話を聞くのは面白いです。いや、大抵のビジネスシーンでは私もまだ若手なのですが、学生さんというかティーンエイジャーまでいる中に混ざるとすごく年寄りになった気分です。すごく頭が良くて行動力のあってしっかりしているこの辺の世代が世の中に出たらいろいろな変化が起こるんだろうなと思いました。

そういえばウェブの現状分析の話が多くて、「これから何をしたいのか」を聞くことがあまりできませんでした。次に機会があればそういう話を聞いてみたいです。

*1:例としては「サイトデザインが広告の位置に引きずられる」という話があります。あるいは、ユーザーからの問い合わせは放置してでも、広告主の問い合わせには迅速に対応せざるを得ないとか。

*2:ネットから離れますがペットボトルの水やお茶などを例に挙げていました。確かに水に金を払うわけがないと言われてたんですよね。