平凡なエンジニアの独り言 はてなブログ出張所

ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

そして私に必要なのは計算能力

アニメ製作者に必要なのは説教ではなくてお金じゃないの?の計算は、アニメはテレビで流すべきじゃない、映画館で上映すべきだで指摘されているとおり、1 クール分作るには全く足りてません。言われて、そういえば話数で割るのを忘れてた・・・(汗;;とか思ったのですが、まぁ、これは、テレビの放送枠なんてオンラインでは関係ない(id:boussk さんのコメントより拝借)と強弁*1できるのでいいとしますか。(言い訳スンナ。)

それに、コメントにも書いたとおり、大作志向になるとお金は足りないし、そもそも、製作費一話 1000 万払ったとしても、アニメータの方の年収は、通常のサラリーマンの半分〜 1/3 くらいなんですよね。たぶん、少なくとも倍くらいは製作費がないと適正年収にならないですよね。製作費がたくさん出ても、アニメータの仕事を海外に流して価格競争にさらされたりとか、アニメータには結局お金がいかないって話になるかもしれませんよね。

なんか、プログラマの行く末みたいな話になってきて、ひとごととは思われません。(--;

映画館です。資金的にキツイのならミニシアターとかで上映回数増やせばいい。映画館でコピーをしようとするなら、手段としてはビデオカメラがあるが、もちろん違法だ。同等のことをテレビの前でやったら違法ではない。この時点でかなり違う。客が犯罪のリスクを負わない限りネットに流れない、しかも監視がされている。素晴らしいではないか。しかもちゃんと広告は強制できる。DVDも多分映画並みに安くできると思う。

http://d.hatena.ne.jp/ronri/20071029/1193645803

これはいい考えですね! こういう興行が得意な人を引き入れることに成功したら、うまくいきそうです。でも、映画館で上映する場合、ユーザにとっては「お出かけ」ですから、動画も音楽も気合入ったものを期待しちゃいそうで、製作費が上がったりしませんかね?*2

今話題(笑)の岡田さんによると、以下のような事情もあってなかなか難しいみたいですけど。

日本の映画興行ってヘンなところがありまして、これはもう昔から、ヤクザが盛り場を仕切ってた時代からの成り立ちというのがあって、絶対に自分で興行やらせてもらえないんです。例えばみなさんの家が大金持ちで、自分で映画を作って公開しようと思っても、できないです。なんでかっていうと配給会社が配給させてくれないからです。全部自分で作ったんですよ。1円もいらない、配給してくれたらその配給のお金なんかお前に全部あげるって言っても、まだ配給してくれないんです。じゃあ配給するための条件には何があるかというと、「宣伝費、うちでは2億かけるから、その2億くれ」と言われるんです。「その宣伝費、何に使うの?」ということを聞くと、「大きなお世話だ」という返事をされます。

http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/multi/No4.html

でも、これ本当かな・・・。なんせ岡田さんだからなぁ・・・。まぁ、元のエントリでは小さなこういう話が及びにくそうな映画館を対象にしているようなので大丈夫そうですが。

*1:無理を通して道理を蹴っ飛ばすってことで。

*2:話題のグレンラガン 4 話とか、エヴァ 25, 26 話とかだと暴動が起こりそう???