ひぐらしのなく頃に「宵越し編」第2巻(原作:竜騎士07、漫画:みもり)
ひぐらしの宵越し編の最新刊を読み終わりました。宵越し編は、漫画のために竜騎士07氏が書き下ろした新作です。第2巻は完結編です。結論としては、結構いける作品だったんじゃないだろうかと思います。
- 作者: 竜騎士07,みもり
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/08/27
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (84件) を見る
ひぐらしの漫画版はそれ自体は良質な作品ですが、あまりお勧めはしません。基本的に原作の劣化コピーなのです。竜騎士07氏はひぐらしは元々演劇用の脚本として作成したと日記に書いていたと思います。雛見沢停留所というタイトルだったと思いますが、演劇向けなら、場面が切り替わり過ぎない複雑すぎない内容になっていたと思います。これなら漫画化しやすかったんじゃないかと思います。しかし、サウンドノベルとして構築した際にシナリオ構成をそれに適したものに変更したはずです。
実際、ひぐらしは漫画化(2〜3冊)するには規模が大きすぎて入り組みすぎているのです。
では、漫画のために作成された宵越し編はどうでしょうか。絵の好き嫌いはあると思いますが、私は楽しめました。一晩限定、場面も限られていて登場人物もストーリーも入り組みすぎていない。漫画2冊という規模にぴったりです。ちょっとトンデモ設定だったり、アクションシーンが微妙だったりしますが。漫画だけど、竜騎士07氏のアクションシーンは漫画チック過ぎるのです。これは私の好みの問題ですが。(^^;
ひぐらしを知っている人が、ひぐらしの余韻に浸るにはとても良い作品なんじゃないかと。