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ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

趙雲の能力を考えてみた

趙雲は、KOEI や三国志演義で能力値が優遇されすぎていることから、本当のところはどうなのという話題が、mixi で挙がっていました。wikipedia の記述を見ながら、趙雲の能力を考えてみました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%99%E9%9B%B2

KOEI の三国志9のデータだと趙雲は以下のようになっています。初期の三国志は、知力も軍師並だったらしいので、最近の三国志ではそれなりに調整されてきたという印象を持っています。

統率 88 武力 96 知力 78 政治 72

○ 将軍としての力量
局地戦に長けた部将と見るのが妥当でしょう。大軍を大将として運用したことはないはずです。正史でも演義でも、困難な撤退戦である長坂の戦いを戦い抜いたことから、局地戦の経験値はかなり高かったと思います。撤退は突撃の数倍困難といわれていて、その中で劉禅を守りきったことを考えると、火事場の馬鹿力的なものを感じなくはありませんが、それだけの潜在能力を秘めていたという見方もできます。正史では、北伐時に曹真の軍勢に敗れていますが、寡兵でよく戦ったと見るほうが正しいです。孔明趙雲を捨て駒というか囮にして戦局を有利に進めようとしたのでしょう。

局地戦の名手で負けにくい部将、それが趙雲です。最近の三国志では、統率は 90 前後なので、天才的ではないが、上位の部類に入る良将という扱いを受けていることになります。

○ 武力について
正史には武力を推し量れるような記述があまりないので、演義の記述を元にするしかありません。演義で一騎打ちで互角だった許チョ(96)や文醜(95)のことを考えれば、能力値は妥当だと思います。姜維に一騎打ちで破れるシーンがありますが、その時点で 70 歳を超えているという記述もあり、まぁ、トシなんで仕方がないということで良いと思います。(^^;

○ 知力・政治
警備隊長をやったり、奥向きを取り締まらせたり、武勇だけではできない仕事をこなしていることからも、この数値は妥当かもしれません。ただ、この数値は文官としても十分使える数値なので、正史の記述から見ると優遇されている感は否めません。演義では、孔明の護衛を勤めて呉に行ったりしており、政治的配慮ができる武将であることを印象付けています。

○ まとめ
初期のころの三国志は、猛将+軍師みたいな数値設定だったのですが、最近の三国志では妥当感のある数値設定になってきたという印象を受けました。