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平凡なエンジニアの独り言 はてなブログ出張所

ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

著作権侵害動画を削除し続けないことには、ニコニコ動画は前に進めない

どうも、ニコニコ動画で「ひぐらしのなく頃に」関連の MAD が結構たくさん削除されているようです。これが一斉削除なのかたまたま大量に消えたのかはわかりません。一つ言えることは、「著作権侵害動画を削除し続けないことには、ニコニコ動画は前に進めない」ということです。

今の状態ではニコニコ動画は大きく稼げない

ニコニコ動画は常に訴訟リスクを抱えたサービスだと思います。(実際に起こったとしてどのような結果になるかとかそういうことはわかりませんが。)まだまだ違法コンテンツが多いニコニコ動画で、新しいビジネスモデルを構築して大きく稼ぐとその存在を問われるような事態に発展するかもしれません。稼ぎ方によるかもしれませんが、道義的にも微妙と言わざるを得ないでしょう。

少なくともコンテンツホルダーに直接的な利益誘導の仕組みを作らずに年商何百億とか稼いだら、本気でつぶしにかかられると思います。今のところ 20 〜 30 億で赤字です。たとえば、ニコニコ動画でプレミアムに上乗せする形で有料会員サービスを展開するなどして、ユーザーの確保に成功すれば売り上げを何十億か上積みできるかもしれませんが、既存のコンテンツホルダーがいい顔をするとは思えません。

以下の記事のよれば、ニコニコ動画は時報を売りに出していますが、一瞬「ひぐらし関係の削除は、コンテンツホルダーからの批判を回避するためか!?」などと考えてしまいました。まぁ、それにしては影響範囲が小さいので、少し規模の大きな権利者削除というところでしょうが。

ニコニコ動画のアクセス数は著作権侵害動画に頼っている

今のところ、ニコニコ動画は著作権侵害動画に頼っているサービスと言わざるを得ません。

クリーンなコンテンツの再生数の割合から考えてみましょう。「歌ってみた(再生数約2億)」「演奏してみた(再生数約1億)」「踊ってみた(再生数約7000万)」「VOCALOID(憶測で再生数3億*1)」などのジャンルの再生数は、全体(総再生数が50億強)の 10% 位ではないかと思います(重複があるかもしれませんけど)。この辺の割合は JASRAC と提携したおかげでかなり増えましたが、まだそんなものでしょう。

完全オリジナルの動画や東方とかゲームクラスタで比較的クリーンな動画(作者に許可を取っている動画とか)もあるので、それらを含めると、全体の 20 〜 30% くらい(推測根拠は無し)は「微妙だけどクリーンかな」といえるかもしれません。

次にグレーな動画ですが、アニメとゲームで20億くらい再生数がありますが、権利者が見て見ぬふりができるものが半分くらいあるとして、10億(全体の 20%)くらいの再生数ですから、まぁ、白と灰色を足しても全体の半分ですから、言い換えると半分は黒だろうなと思います。

既に削除された動画の再生数は、ニコニコ動画で表示される総再生数などからは引かれることを無視しているとか、そもそも推測に根拠のない数字が入りすぎているとかあります。まぁ、推測した値にはあまり意味が無く、今のところニコニコ動画の再生数の多くの部分は著作権侵害動画に依存しているという事実があるだけです。*2

こういう状況で、ニコニコ動画がビジネスを拡大していくためには適法化が欠かせず、著作権侵害動画を削除していくしかないとすればなんという矛盾でしょうか。以下のような記事もあるようです。Alexa が信頼できるかどうかは微妙ですが。

ニコニコ動画のコンテンツを増やすには著作権侵害動画を消すしかない

私はニコニコ動画が好きなので、これをもって「ニコニコ動画終わったな」というつもりはありません。

そもそも論で言うと、ニコニコ動画が現状維持(停滞とも言う)してしまうと、いくらドワンゴにお金がたくさんあると言っても、ニコニコ動画はそのうち消えてしまうのです。仮に一時的にアクセス数が下がったとしても、著作権侵害動画を削除し続けて、コンテンツホルダーとビジネスプランを協議できる状態を作らなくてはなりません。コンテンツホルダーニコニコ動画を認めてしまえうばコンテンツの減少は食い止められるでしょう。

考えてみると、ドワンゴのことですから、時報広告枠の売り出しについても、コンテンツホルダーに一言断ることくらいは済ませているんじゃないかという気もします。コンテンツホルダーに配慮と利益分配の意思を見せつつ、収益モデルの実験を容認してもらっているのかもしれません。その辺どうなのかはわかりませんが。

なんにせよ、コンテンツホルダーが自発的にニコニコ動画にコンテンツを配信するようになるには、ニコニコ動画の収益が十分なものになり、なおかつその一部をコンテンツホルダーと分け合う仕組み作りをしなくてはなりません。適法性の低い状態を維持すると、小さく稼ぐサービスは構築可能かもしれませんが、大きく稼ぐのは不可能です。奇しくもそのことをニコニコ動画が証明しています。

となれば、ニコニコ動画は著作権侵害動画を削除しながら前に進んでいくしかないということでしょう。

*1:平均約7000再生として合計40000位は動画があるかなと推測。

*2:この辺、感覚的には[http://www.copytr.net/:title=コピトレ]編集時に受ける印象に近いです。