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平凡なエンジニアの独り言 はてなブログ出張所

ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

ネット対非ネットではない、面白いものを見つけ出すサービスができれば量が質に転化するという話をしていた

良いコンテンツは既にネット上にある、ただそれを見つける方法がわからないだけ - 平凡なエンジニアの独り言に対するトラックバックid:y_arim さんからをもらってしまった。やったZE!!

ネット対非ネットではない

一次創作なき二次創作、「オリジナルなき純粋データベース消費」たる初音ミクはまた別だが、結局アニメ・マンガ的な想像力に依拠するところが大きいことを考えると、これらオタク系のユーザ生成コンテンツ(それが大半じゃないのかなあ)がどれだけ非ネットの一次コンテンツのおかげで成立しているかってことになる。

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080327/1206584836

???

id:y_arim さんがなんで一次創作対ネットのユーザー生成コンテンツなんて愚にもつかない話題にしたのか理解できなかったのですが(創作の純度に差がありすぎて勝負にならない)、ようやくわかりました。私が「テレビをつけても本屋とかCD屋とかに行っても面白いものはそうは見つからないのに。」と書いたことが悪かったようです。この文の意図は、「レコメンド機能はニコニコ動画の方が優れている」ことを書きたかったのであって、テレビつまんねーとか言いたいわけではありません。

# 最近のニコニコのランキングはいまいちなので、少し説得力がなくなってますけど。

id:CFBA_umikaze さんのブクマコメントに、「ネットのコンテンツの現状認識と将来予測。ネット上の面白いものを見つけ出すサービスの重要性が高まる。」というものがありますが、まさにこれを書いていたのです。(元記事ではすばらしいブクマコメントをいくつかいただいていますが、本当にありがたいことです。)

そもそも、私はコンテンツホルダーは尊重すべきと考えています。その点は(おそらく)id:y_arim さんと同じです。コンテンツホルダーが容認できない著作権侵害コンテンツはどしどし消せばいいのです。ただ、オリジナルデータを使わなければ二次創作を容認しているコンテンツホルダーもいるわけで、ニコニコ動画のコンテンツの少なくない数は、もう少しがんばれば残すことができるコンテンツになると考えています。

ネット対非ネットではなく、ネットはまずは協力できるコンテンツホルダーと協力して徐々にその協力の輪をを広げていけばいいと考えています。

量が質に転化する

いつも思うんだが、「ネットにある面白いコンテンツ」って具体的には何を指すのだろうか。

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080327/1206584836

ネット見て面白いものが何もないと感じるなら、面白いコンテンツは何もないのでしょう。ネットを見て面白いものがあると感じるのなら、それがそうなのでしょう。人それぞれという意見には同意です。

元記事では「コンテンツ業の本質はサービス業」と書きましたが、私は「コンテンツはそれ単体では完成品ではなく、その後のコミュニケーションや二次創作まで含めて初めて完成品」と考えています。(私の考えはニコニコ動画が成功したのは著作権侵害のおかげではないの? - 平凡なエンジニアの独り言を参照してください。)だから、私にとっては、ネットというかニコニコ的な楽しみ方をしてようやくコンテンツは完結するのであって、少なくともコンテンツの楽しみ方の出口はネットにあります。

# それにしてもパロディや二次創作を一段低く見る考え方はどうかと思う。コンテンツを楽しむという意味では、オリジナルに負けないくらい重要な場合があるのに。エヴァの学園もの二次創作小説とか、懐かしいナー。

ただ、上記は元記事の文章とはあまり関係ありません。元の文章で書きたかったのは、「クリエイティブコモンズなどの発表を信じる限り、CCL を適用したネット上のユーザー生成コンテンツは億単位で存在する」ことから、これだけ多数存在しているのだから、中には宝が埋まっているだろうという話です。

「ネット>テレビ」とかそういうことを言いたいのではなく、「今ネットで楽しんでいる程度の質のコンテンツなら、権利侵害しなくても埋もれている宝を掘り出せるようになればできるよね」という話です。本当にできるかどうかは検証が必要です。ネット上で自分たちの文脈を生み出せるかどうか、要は文化を生み出せるかどうかなんですけど。

ネット上には、青空文庫(ユーザー生成コンテンツではないけどネットに権利的にクリアな形であがっているものなので)、pixiv、ピアプロccMixter のように、動画のような複合コンテンツより、単体のコンテンツの方が良質なものが多いようです。こうしたコンテンツの全体数の増加とともに良質なコンテンツが増加すれば、それを効率よく見つけ出すサービスによって、それらを組み合わせる複合的なコンテンツの質も向上していくことになるでしょう。

もっとも、質が上がったとして、テレビで放映されるコンテンツと同等のものに近づくことはなく、ネットにふさわしいコンテンツに成長していくのではないかと思います。たとえば、ニコニコ動画に適した動画って 5 分くらいまでの短いものだと思うし、盛り上げ方もテレビの手法とはまた違うんじゃないかなとかいろいろ思います。

とはいえ、ユーザー生成コンテンツが増えていっても、今度はユーザー間で権利侵害しあうことになると、Tumbler 問題のような騒動が発生してしまいます。コピトレはそういう問題を軽減するサービスを目指しているのですが(ものすげー自然な流れでコピトレの宣伝をさせてもらいますww)、ガイドラインを整備したり、ライセンスの適用を呼びかけたりすることが必要になると考えられます。

いずれにせよ、権利問題の解決と面白いものを見つけ出すサービスの両輪が揃ってこそ、ネット上のコンテンツが面白いものになるということは事実で、未だ途上にあります。