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ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

水滸伝十二巻(北方謙三)

十一巻の感想はこちらです。新刊が出たので、買って読んでみました。

水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)

水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)

十二巻は晁蓋の死を梁山泊が受け止めていくところから始まります。悲しむもの、耐えるもの、ほっとするもの、その受け止め方は様々ですが、晁蓋の死はさまざまな人を変えていきます。そして、闇塩の道の要、盧俊義に迫る青蓮寺。そしてついに姿を現し始める禁軍。これまで激しい戦いが続いてきたのですが、十一巻、十二巻は暗殺などといった闇の戦いが多めです。暗い描写も多いのですが、その分、梁山泊の好漢たちと宋との戦いは、文字通りすべてを尽くした戦いであることが実感できます。きれい事だけじゃないわけです。

さて、残り七冊ですが、緊迫してきました。役者もそろってきた感があり、いよいよラストスパートでしょう。早く次が出ないかな。