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平凡なエンジニアの独り言 はてなブログ出張所

ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

ホワエグ対策の問題点を整理してみた

舛添さんのおかげで、ホワイトカラー・エグゼンプションの話題が再加熱しています。かく言う私はもうサラリーマンではないので、ホワイトカラー・エグゼンプションについては、もうあれこれ言う気持ちは薄いのですが、元サラリーマンとしては、条件付き賛成です。というか、本質的には賛成です。

仕事というのは労働の価値に見合った対価が支払われるべきであって、それにかけた時間や大変さはまさにそんなの関係ねーなんである。

http://d.hatena.ne.jp/legnum/20070915/1189798642

上記はまったくそのとおり。

ホワエグの問題は、個人的に、「純粋なアウトプットのみで仕事を評価するにしても、アウトプットに対する客観的な査定制度が存在しないのが問題」だと思うんですね。

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070913/1189783290

こちらもまったくそのとおり。

私は IT 業界の人間なので、IT 業界を主体に考えてみます。アウトプットで評価する基準がない以上、個人の成果は図ることができません。一つの方法を除いて。つまり、人月単価いくらで、そこから社員の給料は逆計算できます。実際、IT 企業では、裁量労働という名のホワエグに近い働き方が定着しています。

こうした背景が IT 業界の人売りを加速しているのかもしれません。もともと人売りビジネスはリスクが少なく、経営者にとって有利です。ホワエグで残業代を計算しなくて済むようになれば、赤字に落ち込む可能性がかなり減ります。業界に名高い人月のマジックがますます働くようになり、エンジニアのモラルは低下するし、単価の価格以外競争が無くなってしまうので、生活はやはり苦しくなっていくでしょう。

もう一つ企業に勤めている人には弱点があります。収入は個人の能力で決まらないという問題です。収入は、その人の能力も多少ありますが、職種、会社のポジション、ほかの人の力(営業さんとかね)が働いて総合的に決まるのです。特に人売りビジネスは、その会社のポジションに大きく影響されます。同じ人でも、会社を移るだけで単価が倍も違ってしまう世界です。同じ会社内でも、営業や上司の知名度(※)によって、単価は倍は変わります。

※ お客さんとの営業的な接点になる人の影響力という意味です。

これでは、単価でエンジニアの給料を決定するようになったらますます不公平感が募ることでしょう。

こうなると、ホワエグを採用するときには、二通りの選択肢が残っていることになります。残業ゼロ法案的な解釈で、これまでと同じく不透明な給与制度の元、収入を減らす(年収は一人当たり 100 万くらい減るんでしたっけ。)か、成果が自分では決められない世界で、成果報酬を受け取るようにするかです。

でね、私は後者のほうがいいと思います。会社内なら社内 FA できるとか、チーム単位で個人の報酬を決定できるようにとか、周辺の法律を整備していけば、この問題を改善できると思います。(これって人材の流動性の話かもしれませんけど。)まぁ、稼げる仕事を取れる広告エンジニアや営業さんのところにエンジニアが群がっていったり、稼げる会社に人が群がることになるかもしれませんが、少なからず今もそういう傾向がありますから、問題ないでしょう。

まとめれば、働ける人が能動的に物事を決めていけるようになっていかないと、ホワエグは不幸な結果をもたらしそうです。