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ピアノをこよなく愛するエセRubyistが適当に書き綴ります

水滸伝十巻(北方謙三)

北方謙三の文庫版水滸伝の新刊が出ていたので、買って読んでみました。(もともと、ハードカバーで出版されていましたが、かさばるので、ずっと文庫版を待っていたのです。ようやく去年の終わりから月一冊のペースで出てくるようになりました。19冊の予定なので、あと 9冊。当分楽しめそうです。)

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

北方謙三の書く本は、基本的に登場人物は全員北方謙三(途方も無くハードボイルド)で、その北方謙三たちが「俺の死に様はこうだ!」って絶叫していく話です。もちろん超ドSです。三国志だろうが楊家将だろうが水滸伝だろうが。水滸伝は 108 人の好漢が出てきます。つまり、108人の死に様を絶叫する水滸伝・・・想像を絶したハードボイルドです。

10巻は呼延灼編です。原作の水滸伝でもかなり破天荒な部分で、連環馬に母子砲(四十数門をくくりつけた大砲)と多彩な兵器が出てきて梁山泊を大いに苦しめます。北方謙三は、原作のストーリーをほとんど書き換える勢いで水滸伝を執筆していますが、連環馬と母子砲をどのように料理するのか、宋建国の英雄の子孫である呼延灼の帰趨は、と見所たくさんです。

とりあえず、一気読みしました。息をつく暇もありません。来月も楽しみです。